Japanese | |
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Title | 労作狭心症患者における無症候性心筋虚血発作に対するβ遮断薬・Ca拮抗薬の有用性とその差異 |
Subtitle | 特集 シンポジウム =無症候性心筋虚血の治療をめぐって= |
Authors | 大津文雄 |
Authors(kana) | |
Organization | 日本医科大学多摩永山病院内科 |
Journal | 循環制御 |
Volume | 14 |
Number | 1 |
Page | 17-20 |
Year/Month | 1993/ |
Article | 報告 |
Publisher | 日本循環制御医学会 |
Abstract | 労作狭心症患者における心筋虚血発作の大部分は自覚症状を伴わない無症候性の心筋虚血発作であり1), 狭心症の主な治療薬である硝酸薬, β遮断薬・Ca拮抗薬はいずれも自覚症状を伴う狭心症発作ばかりでなく無症候性発作に対してもその有用性が報告されている2)3)4). 一方, propranolol, diltiazem, nifedipineの無症候性心筋虚血発作に対する効果を二重盲検法により比較したBraunwaldらのASIS studyにおいては, propranololが著効を示したのに対しdiltiazemの効果は軽度であり, nifedipineの有効性は認められなかったとし, 3薬剤間の有効性の差は各薬剤の心拍数減少作用の差によると報告した5). そこで今回は, β遮断薬atenololとCa拮抗薬diltiazemの無症候性心筋虚血発作に対する効果を全国15施設の参加により検討した我々の成績を紹介するとともに, 労作狭心症患者における無症候性心筋虚血に対する両薬剤の有効性の差異と問題点につき検討した. |
Practice | 基礎医学・関連科学 |
Keywords |