Japanese
Title心不全について
Subtitle巻頭言
Authors木全心一
Authors(kana)
Organization東京女子医科大学附属青山病院
Journal循環制御
Volume14
Number2
Page111-112
Year/Month1993/
Article報告
Publisher日本循環制御医学会
Abstract心不全の病名は誰でも知っており, もっともポピュラーなものの1つである. しかし私にとっては, 昭和35年に故沖中重雄教授から, "心不全の発現における交感神経の役割"と言う博士論文のテーマをいただいて以来, 考え続けてきたが未だに解からない問題である. 私の迷いながら歩んだ道をまとめて, 巻頭言の代わりにしたい. 池田正男先生のグループに入れていただき, catecholamineの測定から始めた. 測定可能になってからは, 動物実験を藤井潤, 村田和彦先生に教えていただいたと言うより, 実際にはやっていただいた. 実験の内容は, 呉建先生以来教室の実験を手伝ってくださっている, 牛尼さんの見事な手法でイヌの両側の交感神経節を除去した. これにより心筋内のnorepinephrineは1ヶ月以上ほとんど無くなっているのに, 急死するイヌはいるが, 1匹も心不全にならない. 悩んでいるうちに, 肺動脈の狭窄で右室肥大, 右心不全を作ると, 心筋内のnorepinephrineが減少することが, Spannに発表されてしまった.
Practice基礎医学・関連科学
Keywords

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