Japanese | |
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Title | カルシウムチャネルブロッカーの現状と将来 |
Subtitle | 特集 誌上シンポジウム =今, カルシウム拮抗薬は?= |
Authors | 長尾拓 |
Authors(kana) | |
Organization | 東京大学薬学部 |
Journal | 循環制御 |
Volume | 14 |
Number | 2 |
Page | 115-119 |
Year/Month | 1993/ |
Article | 報告 |
Publisher | 日本循環制御医学会 |
Abstract | 「1. Ca拮抗薬(カルシウムチャネルブロッカー)」細胞膜にあってCa2+を透過させるチャネルには膜電位依存性のものと受容体作動性のものがある. 膜電位依存性のCa2+チャネルは電気生理学的, 薬理学的性質の違いに基づき現在のところ, L-, N-, T- およびPタイプ-の4種類に分類されている. これらのチャネルに関するこれまでの知見を表1にまとめた. Ca拮抗薬は, 1960年代に狭心症治療薬を目指した冠血管拡張薬の中から誕生した. 現在は高血圧, 狭心症, 不整脈などの治療薬として用いられている. その作用機序はL-タイプCa2+チャネルに特異的に結合して細胞内へのCa2+流入を抑制することによる. Ca拮抗薬はいくつかの流れがあるが, Fleckensteinは, 心筋細胞の興奮−収縮連関を抑制し収縮力を下げ, この作用が外液中のCa2+を除外した時と酷似しており, Ca2+でその作用が拮抗されることから, これらの薬物を興奮−収縮連関におけるCa2+の作用を阻害する薬物という意味でCa拮抗薬と呼んだ1). |
Practice | 基礎医学・関連科学 |
Keywords |