Japanese | |
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Title | 動脈硬化とカルシウム拮抗薬 |
Subtitle | 特集 誌上シンポジウム =今, カルシウム拮抗薬は?= |
Authors | 齋藤康 |
Authors(kana) | |
Organization | 千葉大学第2内科 |
Journal | 循環制御 |
Volume | 14 |
Number | 2 |
Page | 133-138 |
Year/Month | 1993/ |
Article | 報告 |
Publisher | 日本循環制御医学会 |
Abstract | 「はじめに」動脈硬化の成立過程, 進展過程は複雑であり, 多くの因子が関与していることが知られている. そしてその機構も多岐にわたっているのである. 動脈硬化巣にはカルシウムの沈着がみとめられることが知られている. これがおこる機構についてつぎのようなことがしめされている. 加齢とともに動脈壁のカルシウムの沈着と骨量の減少の間には密接な相関関係が存在し, 加齢に伴い動脈のエラスチンのアミノ酸組成に変化が生じ, カルシウムとの親和性が増加するため動脈壁へのカルシウムの沈着が促進されると推測されている. さらにカルシウムの細胞内への流入を阻害することにより動脈硬化の発生を防止できることからカルシウムが動脈硬化のイニシエーターであることを示唆している1). またコレステロールを負荷した実験動物でカルシウム拮抗薬は動脈硬化を抑制することがみられるという報告がされた2). コレステロール負荷によっておこる動脈硬化の変化は必ずしも単純ではなく, 薬剤の作用点も明確ではない. |
Practice | 基礎医学・関連科学 |
Keywords |