Japanese
Title視床下部レベルでの相互作用
Subtitle特集 誌上シンポジウム =循環制御機構における神経・体液性因子の相互作用=
Authors山下博*, 山本繁樹**
Authors(kana)
Organization*産業医科大学第1生理教室, **産業医科大学第1内科教室
Journal循環制御
Volume14
Number3
Page251-254
Year/Month1993/
Article報告
Publisher日本循環制御医学会
Abstract「はじめに」視床下部は自律神経系及び内分泌機能の調節機構として最高上位中枢と理解されている. 視床下部を構成する代表的部位としては, 第3脳室前腹側部(AV3V)・室傍核(PVN)・視索上核(SON)・脳弓下器官(SFO)などが挙げられる. 機能の主なものは中枢性循環調節機能であり, 各種の神経ペプチドによる調節機構が存在し, ここではそれらの相互作用について述べたい. 近年, 哺乳類から, 分離・精製されたペプチドの数は増加する一方である. このうち, どれが厳密に循環系に関わるペプチドであるかどうかは論じることはできないが, 最終的には中枢神経系や末梢に働き, 直接あるいは間接的にせよ, 心血管系に作用を及ぼしている. しかし, これは単純なことではなく, 例えば, 交感神経系の働きが増加すれば心拍出量が増加し, また血管床が収縮する. 腎では交感神経の増加作用と相まってレニンの分泌が増加する.
Practice基礎医学・関連科学
Keywords

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