Japanese
Title反射性循環調節における交感神経活動制御機構
Subtitle特集 誌上シンポジウム =循環制御機構における神経・体液性因子の相互作用=
Authors富樫広子, 吉岡充弘, 齋藤秀哉
Authors(kana)
Organization北海道大学医学部薬理学第1講座
Journal循環制御
Volume14
Number3
Page255-259
Year/Month1993/
Article報告
Publisher日本循環制御医学会
Abstract「はじめに」血圧や体液量の変化は, 主として頚動脈洞や大動脈弓に存在する高圧系の圧受容体および低圧系の圧・容量受容体である心肺受容体によって感知され, 頚動脈洞神経, 大動脈減圧神経および迷走神経を求心路として中枢神経系に伝えられる. これら末梢からの情報は中枢内のいくつかの神経回路を経て統合され, 脊髄中間質外側部に存在する交感神経節前線維細胞体に伝えられる1). 交感神経遠心性活動を同時記録することによって, 交感神経間の刺激反応性の違いが血管収縮性線維と非血管運動性線維を中心に報告されてきた2)3)4)5)6). しかしながら, 心臓および腎臓交感神経という相補的な機能を持つ神経間についても, 脳虚血や化学受容器の興奮に対して異なった応答を示すことが報告されており7)8), 交感神経間の反応性の違いを一元的に説明することはできない. 本稿では反射性循環調節における交感神経活動制御機構について, 急性出血に対する心臓, 腎臓および副腎交感神経間の反応性の違いを指標として行った我々の研究を紹介する.
Practice基礎医学・関連科学
Keywords

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