Japanese | |
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Title | 心筋細胞活動電位形成に関与するイオンチャネルとその調節機構 |
Subtitle | 総説 |
Authors | 菅野盛夫, 當瀬規嗣 |
Authors(kana) | |
Organization | 北海道大学医学部薬理第2講座 |
Journal | 循環制御 |
Volume | 14 |
Number | 3 |
Page | 299-306 |
Year/Month | 1993/ |
Article | 報告 |
Publisher | 日本循環制御医学会 |
Abstract | 「1. 生体情報としての心筋細胞活動電位」細胞内に刺入した微小ガラス電極で記録した心筋細胞の活動電位から何を我々は知り得るのか. 心筋細胞の活動電位は記録する部位によって波形を異にするが, 図1に心室筋細胞活動電位と関与するイオン電流を模式的に示した. まず, 第0相での活動電位が脱分極する速度(最大立ち上がり速度(Vmax))は, 細胞外から細胞内へのNa+イオンの流入の程度, 別な表現をすると脱分極によって活性化されたNa電流(INa)の量的変化を反映する, Na電流は, 心筋細胞の興奮性と興奮の伝導速度を規定している膜電流である. 従って, この電流を抑制する薬物は細胞興奮性と興奮伝導を抑制することによって抗不整脈薬として臨床的に有用であって, Voughan Williamsの分類ではクラスI抗不整脈薬に属する. 活動電位のプラトー相(第2相)の高さと持続は, 細胞外からのCa++の流入によって形成される援徐内向き電流(ICa)の活性化の程度を表現している. |
Practice | 基礎医学・関連科学 |
Keywords |