Japanese
Title心機能とは
Subtitle巻頭言
Authors杉下靖郎
Authors(kana)
Organization筑波大学臨床医学系内科
Journal循環制御
Volume14
Number4
Page423-424
Year/Month1993/
Article報告
Publisher日本循環制御医学会
Abstract「循環」という系は, 種々の「制御」機構により, 種々の状態に対処して全身組織に巧みに血液を送る系であり, 永年研究されて来た. 循環の中心としては, 「心機能」を挙げたい. 本来, 機能という言葉は, 静的な「形態」に対する動的なものとすれば, 機械的・電気的・生化学的など種々のものを含み得るが, 心臓という臓器の本来の目的からみれば, 機械的現象を中心にして考えるのが妥当であろう. 以前より, 心機能については, 1)ポンプ機能として, 2)筋肉として, 3)化学エネルギーから機械エネルギーの変換として, 4)全身循環の一部として, などの考え方があり, 多くは, 1. を中心として考えられた. 心機能をさらに, どのように分析し理解するか. 今から20〜30年前, 私は専ら心機能の研究に従事していた. その頃或る大家の先生が, 「心機能についての考え方は, ファッションのようなものだよ. モデルに新しい衣裳を着せて眺めるようなものだよ」といわれた言葉を想い出す.
Practice基礎医学・関連科学
Keywords

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