Japanese
Title赤血球変形能―未だに良く理解できていない赤血球の力学的特性と流れ―
Subtitle講座
Authors菊池佑二
Authors(kana)
Organization農林水産省食品総合研究所計測工学研究室
Journal循環制御
Volume14
Number4
Page545-549
Year/Month1993/
Article報告
Publisher日本循環制御医学会
Abstract「1. はじめに」微小循環系を顕微鏡で観察すると, 赤血球が周囲の状況に応じて様々な変形を繰り返しながら流れ, また, 自己の直径より細い毛細血管を変形した状態で円滑に通過していく様子が見られる. in vitroの測定系においても, 赤血球は均一で安定な形状を示す一方, 僅かな力を受けても容易に変形し, 力を取り除くとまた元の形状に速やかに復帰することが観察される. このような赤血球の特徴的な力学特性(変形能と呼ばれる)はいうまでもなく血液レオロジーを左右する最も重要な因子である. 特に, 毛細血管への分流においては必須の条件であり, それによって組織への酸素輸送は保証されることになる. 赤血球変形能とその役割に関して行われたこれまでの研究の数は膨大なものになろう. また, 優れた解説も与えられている1-5). 筆者自身も解説を試みている6). しかしながら, われわれの理解は本当に深まったのであろうか.
Practice基礎医学・関連科学
Keywords

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