Japanese | |
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Title | イノシトール1, 4, 5−三リン酸の作用と受容体 |
Subtitle | 特集 誌上シンポジウム ―レセプターをめぐって― |
Authors | 平田雅人 |
Authors(kana) | |
Organization | 九州大学歯学部生化学教室 |
Journal | 循環制御 |
Volume | 15 |
Number | 1 |
Page | 10-14 |
Year/Month | 1994/ |
Article | 報告 |
Publisher | 日本循環制御医学会 |
Abstract | 「I. はじめに」細胞内遊離Ca2+濃度の変化は種々の細胞機能発現の引き金となっている(図1)1). Ca2+が図1のように細胞反応を惹起するためには, 細胞が刺激を受けていない状態ではCa2+濃度が充分低く保たれていなければならない. 事実非刺激時の細胞内Ca2+濃度は0.1μM程度に保たれている. これに対して細胞外液中には, その約1万倍の1〜2mMのCa2+が存在している. また, 細胞内にもCa2+をとりこんで貯蔵するCa2+ストアが存在しその内腔には, やはり遊離Ca2+がmMレベルになる程度の量が貯えられている. このCa2+ストアの実体は, 多くの細胞において小胞体である. 細胞に加えられた刺激は細胞内にCa2+を動員する. その際, mMレベル存在する部位, すなわち細胞外と小胞体をCa2+源とすることが理にかなっている. 小胞体をCa2+源とすることに関して, 細胞膜上の特異的受容体に結合した神経伝達物質やホルモン等の刺激物(シグナルリガンド)は決して細胞内に侵入し小胞体に直接作用するわけではない. |
Practice | 基礎医学・関連科学 |
Keywords |