Japanese | |
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Title | 制御理論に基づく血圧制御系の解析 |
Subtitle | 総説 |
Authors | 砂川賢二, 杉町勝 |
Authors(kana) | |
Organization | 国立循環器病センター研究所循環動態機能部 |
Journal | 循環制御 |
Volume | 15 |
Number | 1 |
Page | 75-82 |
Year/Month | 1994/ |
Article | 報告 |
Publisher | 日本循環制御医学会 |
Abstract | 背景循環系の最も重要な役割は生体の内部環境の恒常性の維持にある. そのため循環系は末梢組織に必要な栄養素を送り, 同時に不用なものを回収することを繰り返す. 各種の物質の安定した輸送には血行動態を安定に保つことが不可欠である. とりわけ動脈圧を一定に保つことは極めて重要である. そのため生体には動脈圧の安定化機構がある. 大動脈弓部や頚動脈洞には血管壁内に歪み受容体(圧受容体)が組み込まれている. 動脈圧情報はこの受容体で感知され求心性の神経活動となり循環調節中枢に送られる. そこで規準圧と比較され, 昇圧あるいは減圧命令となり遠心性の神経に伝えられる. この遠心性の神経情報は標的器官で翻訳され, 心収縮性の変化, 心拍数の変化, 血管抵抗の変化あるいは静脈容量の変化となり動脈圧を規準圧に近付ける. このように動脈圧の安定化機構は負帰環の原理に基づいている. 動脈圧の安定化機構に関してこれまで多くの研究が成されてきた(1-4). |
Practice | 基礎医学・関連科学 |
Keywords |