Japanese | |
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Title | スタニング |
Subtitle | 講座 |
Authors | 楠岡英雄, 橋本克次, 松田伸一 |
Authors(kana) | |
Organization | 大阪大学医学部バイオメディカル教育研究センター・トレーサ情報解析 |
Journal | 循環制御 |
Volume | 15 |
Number | 1 |
Page | 135-138 |
Year/Month | 1994/ |
Article | 報告 |
Publisher | 日本循環制御医学会 |
Abstract | 「1. はじめに」スタニング(stunning)とは, 虚血後の再灌流時に, 心筋の収縮機能を一過性に低下させることであり, このような状態にある心筋がスタン心筋(stunned myocardium)である[1]. その特徴は, 心筋は再灌流されており残存虚血がないこと, 虚血がなくさらに非可逆的な形態変化が認められないにもかかわらず収縮不全があること, しかも, この収縮不全は一過性で数時間から数日を経て再び回復すること, である. スタニングは, 動物実験での検討から提起された概念である. 1970年代後半にいたり, 短時間の虚血後再灌流した心筋では, 虚血や壊死がないにもかかわらず収縮機能の低下が認められることが報告されだした[2]. それまでは, 収縮性の低下があるときには, 虚血状態にあるか, あるいは, 梗塞巣の混在により機能している心筋のユニット数の減少があると考えられていた. |
Practice | 基礎医学・関連科学 |
Keywords |