Abstract | 第21回日本集中治療医学会総会は平成6年2月24〜26日, 名古屋市立大学麻酔・蘇生学教室勝屋弘忠会長により「集中治療の新しい展望を拓く」と「新しいチーム医療」という2つのメインテーマのもとに名古屋国際会議場で開催された. 医師部門では4つの特別講演, 4つのシンポジウム, 2つのパネルディスカッション, 7つの教育講演が組まれ, また看護部門でも特別議演1, シンポジウム4, 教育講演2, ミニシンポジウムが行われ, 一般演題は医師部門374題, 看護部門117題で2000名前後の参加者を得て盛況であった. 2月24日の8時50分から勝屋会長の挨拶の後, 8つの会場に別れシンポジウム, 教育講演, 口演発表が開始された. 本学会にはさらに4つのランチョンセミナー, 4つのサテライトシンポジウムが組み込まれ, 全身管理を行う集中治療の学会として多岐にわたるテーマについて議論がなされた. シンポジウムの1つに, 「集中治療と医療経済」および看護シンポジウムに「ICUにおける看護の経済性」が組まれ, 経済学者および厚生省からの演題を得て, 限られた資源の中での有効利用の観点から集中治療の医療経済について議論され, 種々の問題点が提起され, 今後集中治療の医療経済をどのように評価するのか, 多くの宿題が残された. |