Japanese
Title司会者の言葉 シンポジウム開心術の麻酔:私の方法
Subtitle特集 シンポジウム (第14回日本循環制御医学会総会から) 特集II
Authors奥村福一郎
Authors(kana)
Organization横浜市立大学医学部麻酔科
Journal循環制御
Volume15
Number2
Page207-208
Year/Month1994/
Article報告
Publisher日本循環制御医学会
Abstract開心術の麻酔は, ハロセン, メトキシフルランなどの気化麻酔薬から, 現在では大量フェンタニールと鎮静薬の併用へとその主流が移ってきた. この間, エンフルラン, イソフルラン, セボフルランも含めて, 各麻酔方法の優劣を検討した研究が数多く発表されている. これらの研究の大部分は, 各麻酔方法下での血行動態の安定度, 刺激が加わった時の虚血性変化の出現頻度, 血中ホルモン濃度の変化, 合併症の頻度などを検討したもので, 各麻酔方法と手術のoutcomeの関係を直接証明した発表はない. 即ち, これらの研究においては, 麻酔方法の他, 麻酔管理の技量, 対象患者の状態にどの程度均一性があるか, 術者や人工心肺操作の技量などoutcomeに影響を及ぼす因子が非常に多い. 数多くの研究から主な情報を拾うと, 虚血心患者においては血行動態を安定させても, silent ischemiaの患者側の未知の因子に比べると余り大きな役割を果たしていない事, 多くの虚血エピソードは疾患そのものに関係しており, 麻酔管理の範囲外である事, 虚血は頻脈に関係し, βブロッカーにより予防できる事などが挙げられている.
Practice基礎医学・関連科学
Keywords

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