Japanese
Titleケタミン・フェンタニールによる完全静脈麻酔の冠動脈再建術に対する経験
Subtitle特集 シンポジウム (第14回日本循環制御医学会総会から) 特集II
Authors若山茂春*, 大嶋重則*, 杉原一穂*, 松木明知**
Authors(kana)
Organization*青森労災病院麻酔科, **弘前大学医学部麻酔科学教室
Journal循環制御
Volume15
Number2
Page214-219
Year/Month1994/
Article報告
Publisher日本循環制御医学会
Abstract「要旨」冠動脈再建術47例を対象に, ドロペリドール, フェンタニール, ケタミン(以下DFKと略す)麻酔施行群と, 中等量フェンタニールと低濃度イソフルレン併用麻酔群に分け臨床的に検討を加えた. DFKで麻酔導入後体外循環開始までの間心拍数は増加した. 体外循環中の灌流圧上昇はDFKの方が軽度で, 冷却および復温も円滑であった. 体外循環離脱から手術終了までの循環動態は比較的安定していたが, 代謝性アシドーシスはDFKでより軽度であった. 麻酔からの覚醒, 術後合併症の発生頻度は両群で差がなかった. DFKは従来の麻酔法に比し, 術中心拍数が増加しやすいが, 末梢循環を良好に保つ利点があるため, 本法は開心術の麻酔管理に応用できると考えられる. 「はじめに」DFKによる完全静脈麻酔は, 開頭術や開心術を除く一般外科手術を中心にすでに2000例以上に行なわれ臨床的な有用性が確立されつつある1)-3).
Practice基礎医学・関連科学
Keywords

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