Japanese
Title硬膜外大量フェンタニール麻酔による開心術の麻酔管理
Subtitle特集 シンポジウム (第14回日本循環制御医学会総会から) 特集II
Authors久米正記, 熊澤光生
Authors(kana)
Organization山梨医科大学麻酔科学教室
Journal循環制御
Volume15
Number2
Page220-222
Year/Month1994/
Article報告
Publisher日本循環制御医学会
Abstract「要旨」硬膜外大量フェンタニール麻酔は, 脊髄後角にあるオピオイドレセプタを効果的に占拠し, 痛みの伝導を遮断することができ, 一般胸部外科および腹部外科症例において, 疼痛の遮断作用が強く血圧および心拍数が安定した循環動態が得られる麻酔であることを報告してきた. 心臓外科麻酔においても硬膜外大量フェンタニール麻酔を応用することにより安定した循環動態が得られた. 硬膜外チューブ挿入による血腫発生や挿入時の循環動態の変動, あるいは, これらの操作をどんな体制で行うかどうかの諸問題は, 症例の選択, 医療スタッフの協力により予防, 対処可能と思われる. 「はじめに」硬膜外フェンタニール麻酔は, 理論的には, 硬膜外にフェンタニールを投与することによって, 脊髄後角にあるオピオイドレセプタを効果的に占拠し, 痛みの伝導を遮断する事が出来, 交感神経ブロック作用を伴わないであろうことから, 血管拡張と心収縮力抑制が起こり難いと考えられる.
Practice基礎医学・関連科学
Keywords

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