Japanese
Title抗不整脈薬の作用機序, 最近の知見:ナトリウムチャネルへの作用を中心として
Subtitle総説
Authors平岡昌和
Authors(kana)
Organization東京医科歯科大学難治疾患研究所成人疾患研究部門循環器病
Journal循環制御
Volume15
Number2
Page236-242
Year/Month1994/
Article報告
Publisher日本循環制御医学会
Abstract抗不整脈薬の分類は, Vaughan Williumsの提唱したものが広く用いられている1). これは主に心筋の細胞膜膜活動電位の波形に対する薬物の効果の違いに基づき, I群からIV群にまで分けられたものであるが, それぞれの薬物の作用機序の違いを考慮したものではない. さらに, 活動電位はいくつかのイオン電流から形成されるので主な作用点である電流以外のものへの効果を含めたものとなる. 近年, イオン電流やイオンチャネルを流れるチャネル電流の研究が進み, 抗不整脈薬の作用もチャネルへの効果からその分類を見直す考えがでてきている. ただし, 心筋でのイオン電流やチャネル電流の測定には技術的制約があったため, その実証はパッチクランプ法(Patch-clamp technique)2)が導入されて以降のごく最近に限られ, 新しい知見が集まりつつあるのが現状である. 「Vaughan Williamsの抗不整脈薬分類」現在臨床においても広く利用されているVaughan Williamsの抗不整脈薬分類と, 主な薬を表1に示す.
Practice基礎医学・関連科学
Keywords

【全文PDF】