Japanese | |
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Title | 頸部郭清手術と脳静脈還流障害 |
Subtitle | 総説 |
Authors | 小谷順一郎, 上田裕 |
Authors(kana) | |
Organization | 大阪歯科大学歯科麻酔学講座 |
Journal | 循環制御 |
Volume | 15 |
Number | 2 |
Page | 243-248 |
Year/Month | 1994/ |
Article | 報告 |
Publisher | 日本循環制御医学会 |
Abstract | 「はじめに」頭頸部悪性腫瘍の頸部リンパ節転移に対する全頸部郭清手術(total neck dissection, TND)の主旨は, 顎下, オトガイ下, 耳下腺下部, 頸部などの所属リンパ節腫瘍転移巣を, その腫瘍部分に入り込むことなく安全距離をとりながら周囲よりen blocに切除することにあるが, この場合, 内頸静脈が深頸リンパ節の近傍に存在するため, 同静脈を離断, 切除することが基本術式とされている. しかし, 内頸静脈は椎骨静脈叢とともに脳からの静脈還流の主要流出路であるため, TNDに随伴して静脈還流障害による脳静脈圧上昇や頭蓋内圧(ICP)亢進をきたすことが予想される. とくに, TNDを左右両側同時に施行する場合は脳合併症の危険性があり, 事実, 術後に視神経乳頭浮腫や中枢神経障害を認めた症例報告が散見される1). 麻酔管理上もこの点を留意する必要があるが, TNDと脳循環管理に関する体系的研究は比較的少なく不明な部分も多い. |
Practice | 基礎医学・関連科学 |
Keywords |