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Title | 頻脈性不整脈に対する薬物療法の現状と問題点 |
Subtitle | 特集 シンポジウム―不整脈の薬物療法 |
Authors | 加藤貴雄 |
Authors(kana) | |
Organization | 日本医科大学第1内科 |
Journal | 循環制御 |
Volume | 15 |
Number | 3 |
Page | 372-376 |
Year/Month | 1994/ |
Article | 報告 |
Publisher | 日本循環制御医学会 |
Abstract | 「はじめに」CAST報告1)2)以来, 臨床の現場では期外収縮など比較的軽症な不整脈に対する抗不整脈薬長期投与に関しては, その治療適応あるいは薬剤選択に大幅な軌道修正が行われつつあるようである. しかし, ここで述べる頻脈性不整脈はいずれも強い自覚症状を伴い, しばしば重篤な臨床所見を呈することもまれではなく, 積極的な治療の適応となることが多い. 近年, カテーテルアブレーションを初めとする種々の強力な非薬物治療あるいは外科治療が開発され, さまざまな頻脈性不整脈の治療にも適用されるようになってきたが, 本章では薬物治療を主体に, 我が国における頻脈性不整脈治療の現状あるいは問題点などについて述べる. 「I. 治療の考え方」治療の対象となる頻脈性不整脈には, 発作性上室性頻拍, 発作性心房細動・心房粗動, 慢性心房細動・心房粗動, 心室頻拍などがある. これらの頻脈性不整脈の治療にあたっては, 治療の目的をどこに置くかによって, 図1に示すように(1)瀕脈発作の停止, (2)再発予防, (3)心拍数コントロール, (4)根本治療, の4つに分けて考える必要がある. |
Practice | 基礎医学・関連科学 |
Keywords |