Japanese
Title先天性心疾患と新生児緊急手術(複雑心奇形は除く)
Subtitle特集 第15回日本循環制御医学会総会より
Authors津田恵子*, 尾原秀史*, 鈴木玄一**
Authors(kana)
Organization*神戸大学医学部麻酔学教室, **兵庫県立こども病院麻酔科
Journal循環制御
Volume15
Number4
Page541-543
Year/Month1994/
Article報告
Publisher日本循環制御医学会
Abstract「はじめに」新生児一般外科領域における緊急手術は近年めざましく手術成績が向上しているが, 心大血管異常を合併した場合, 周術期管理上問題点が多く今だその成績は不良である1). どのような外科疾患においてどのような心疾患と合併しやすいかを把握し, また各々の疾患の特性を理解することは患児の病態を理解する上で重要である1),5). 本院における過去5年間の新生児手術63例と兵庫県立こども病院における昨年1年間の125例を対象に先天性心疾患の合併頻度について検討し, また周術期管理上重要であると思われた一症例を提示した上で術前の診断法, 手術時期の決定, 麻酔管理上の問題点についても考察する. 「心疾患合併頻度」新生児手術において先天性心疾患を合併した症例は本院では63例中3例(4.8%), 兵庫県立こども病院では125例中10例(8%)に認められた. 内訳は, 鎖肛5例, 食道閉鎖2例と腹部外科手術症例が大半を占めている(表1). なお合併する心疾患としては心室中隔欠損症(VSD), 心房中隔欠損症(ASD), 動脈管開存症(PDA)など肺血流増加疾患が多く13例中8例(62%)であった(表2).
Practice基礎医学・関連科学
Keywords

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