Japanese
Title複雑心奇形と新生児緊急手術
Subtitle特集 第15回日本循環制御医学会総会より
Authors秦恒彦
Authors(kana)
Organization福岡市立こども病院麻酔科
Journal循環制御
Volume15
Number4
Page544-547
Year/Month1994/
Article報告
Publisher日本循環制御医学会
Abstract「はじめに」新生児の緊急手術というだけで, 麻酔科医が感じるストレスはかなり強い. 心奇形を持った新生児, それも複雑心奇形を持った新生児の非心臓手術となると, このストレスはより一層強くなる. 心疾患を有する小児患者の非心臓手術の周術期管理を考えるために, まず典型的な症例を提示し, この症例の問題点を解析し, それぞれの対処法の基本を述べる. ついで福岡市立こども病院開院以来13年間に経験した新生児緊急手術症例の中で, 複雑心奇形を持った症例の非心臓手術例を選び出し, それぞれの疾患の特徴, 麻酔法, 周術期管理について述べる. 「症例」患児は3生日の男児, 体重2,537kg, 診断はヒルシュスプルング病および右室性単心室(SV), 大血管転位(TGA), 動脈管開存(PDA)の合併症例である. この症例に対し, 小腸瘻造設, およびS状結腸生検術が行われた. 現病歴:患児は40週, 2742gにて出生(帝王切開), 1生日よりチアノーゼを来し, 2生日には腹部膨満増強のため当院新生児集中治療部(NICU)へ入院した. 入院時一般診察および心エコー検査にて上記先天性心疾患の診断を受けた.
Practice基礎医学・関連科学
Keywords

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