Japanese | |
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Title | 動脈硬化の成因―最近の研究の進歩 |
Subtitle | 総説 |
Authors | 大内尉義 |
Authors(kana) | |
Organization | 東京大学医学部老年病学 |
Journal | 循環制御 |
Volume | 15 |
Number | 4 |
Page | 557-563 |
Year/Month | 1994/ |
Article | 報告 |
Publisher | 日本循環制御医学会 |
Abstract | 「動脈硬化とは」動脈硬化arteriosclerosisとは, 動脈壁が肥厚し, 文字通り硬くなることからその名が由来しているが, 病理学的には, (1)粥状硬化(アテローム硬化) (2)メンケベルグ(Monckeberg)型動脈硬化 (3)細動脈硬化 の3つに分類される. 動脈硬化という場合, この言葉は上記の3つのタイプの動脈硬化を含めて広い意味で用いられる場合と, 粥状硬化のみをさす場合があるので, 注意が必要である. 1)アテローム(粥状)硬化atherosclerosis 普通, 動脈硬化といえばこのタイプの動脈硬化を指す. この動脈硬化を有する動脈を病理学的に検索すると, 内膜への脂肪, 特にコレステロール・エステルの沈着, 細胞の増殖, 線維性肥厚などの所見が認められ, 主として脂肪の沈着により, 粥状の外観を呈するところからこのように名付けられた. しかし, その病理学的な形態は一様でなく, 動脈硬化の進展の度合により多彩な変化を示すが, 次の4つの病変に大別される. |
Practice | 基礎医学・関連科学 |
Keywords |