Japanese
Title研究発表の時期
Subtitleフォーラム
AuthorsM. T.
Authors(kana)
Organization
Journal循環制御
Volume15
Number4
Page638-638
Year/Month1994/
Article報告
Publisher日本循環制御医学会
Abstract最近, Baltimore, Maryland大学のEastridge, B. J. ら(Ann. Surg 219:298-305)はラットにおける出血性ショックや大腸菌による菌血性ショック時に分子量200KD以上の蛋白体(circulating shock protein)が血中に放出される(あるいは血中で産生される)ことを報告した. この蛋白体はキモトリプシンやトリプシンで分解されるものであり, さらにこの蛋白体が赤血球膜の脱分極を亢進させることも認めた. 彼等はこの蛋白体の発生が以前から言われているショック時の細胞膜電位変化を来す(Shires, G. T. et al. J. Trauma 23:769-774, 1983, Evans, J. A. et al. Ann. Surg213:549-557, 1991)物質であろうと推定している. 過去20年になろうと思うが, Lefer, A. M. らによってMDF(myocardial depressant factor)が血中に放出され, それが心筋収縮力を低下させ, ショックを進行させるものであると提唱された. しかしその後このMDFについて多くの追試者が研究した結果, その本体が明らかにされず, 最終的には否定されてしまった.
Practice基礎医学・関連科学
Keywords

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