Japanese | |
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Title | 肺高血圧症を合併する患者の周術期管理 |
Subtitle | 特集 |
Authors | 古家仁 |
Authors(kana) | |
Organization | 奈良県立医科大学麻酔科学教室 |
Journal | 循環制御 |
Volume | 16 |
Number | 1 |
Page | 9-13 |
Year/Month | 1995/ |
Article | 報告 |
Publisher | 日本循環制御医学会 |
Abstract | 「はじめに」成人にて高度肺高血圧症を呈する疾患として, 心臓に起因するものでは心室中隔欠損症, 心房中隔欠損症, 動脈管開存症, その他シャントなどにより肺高血圧症を呈する先天性奇形と, そしてその状態が長期間続いたため高度な肺高血圧を呈するにいたったアイゼンメンジャー症候群(Eisenmenger's syndrome)がある. 後天性弁膜疾患としては特に僧帽弁に異常があるために生じた肺高血圧症が放置されると重症となることが多い. 肺自身に起因する疾患としては, 血栓, 腫瘍, 空気などによる肺梗塞があり, 急性の血栓による肺梗塞の場合は致命的な場合もある. 繰り返される血栓や腫瘍による慢性の梗塞の場合は, その原因が器質的なものであるため, いったん肺高血圧症を呈すると解除することは手術的に除去する以外に困難なことが多い. 空気による肺梗塞, この場合梗塞より塞栓症といった方が適当であるが, 大量の空気が吸引された場合は心停止を起こすこともある. |
Practice | 基礎医学・関連科学 |
Keywords |