Japanese | |
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Title | NOと肺循環 |
Subtitle | 講座 |
Authors | 太田善博, 劔物修 |
Authors(kana) | |
Organization | 北海道大学医学部麻酔学講座 |
Journal | 循環制御 |
Volume | 16 |
Number | 1 |
Page | 90-94 |
Year/Month | 1995/ |
Article | 報告 |
Publisher | 日本循環制御医学会 |
Abstract | 「NOとは」一酸化窒素(nitric oxide:NO)は大気中に存在する窒素酸化物(NOx)の一種で低分子のガス状ラジカルである. 産業界においては自動車や工場排ガス中に含まれる大気汚染物質として知られており, 酸性雨あるいはオゾン層破壊の原因物質と見られている. NOは人体に対して毒性を有し, 酸素, オゾンの存在下でより毒性が強く, 反応性の高い二酸化窒素(NO2)へ容易に変化する性質を持っている1). 1977年Arnold2)によってNOが生体組織においてサイクリックGMP(cGMP)の産生を高めることが発見された. 1980年にFurchgottとZawadzki3)により血管内皮細胞由来弛緩因子(EDRF)が最初に報告され, それがNOと同一であることが, 1987年Moncada4)のグループにより発見された. NOがガスであることから経気道的に投与可能な点が注目され, NO吸入の選択的な肺血管拡張作用が明らかになるに至り, 今日, 治療薬としてのNOが脚光を浴びている. |
Practice | 基礎医学・関連科学 |
Keywords |