Japanese
Titleニトログリセリン貼付剤「ミニトロテープ(R)」 ―他の貼付剤との比較を含めて―
Subtitle薬剤紹介
Authors大島茂, 谷口興一
Authors(kana)
Organization群馬県立循環器病センター 循環器内科
Journal循環制御
Volume16
Number1
Page112-117
Year/Month1995/
Article報告
Publisher日本循環制御医学会
Abstract「はじめに」ニトログリセリン(glyceryl trinitrate:GTN)は1846年, Sobreroにより合成され, 1879年Murrelによって狭心症に対する治療効果が報告1)されて以来100年以上の歴史を有する. 現在でもなお狭心症に対して最も有効な薬物であり, 1957年にはJohnsonらによりGTN舌下錠がうっ血性心不全に対しても有効であることが報告された2). しかしながら, GTNは舌下投与や経口投与では肝におけるfirst pass effectのため作用持続時間が短く, 発作の寛解には有効であるが, 長期間の管理には不十分であった. 近年, drug delivery system(DDS)の概念が導入され, GTNにも注射薬, 舌下錠に加えて1日3〜4回投与で有効な軟膏剤, 1日1〜2回で有効なパッチ剤, テープ剤や口腔粘膜貼付剤など持続時間の長い剤型が登場し, 狭心発作の予防にも利用可能となり, 汎用されるようになった(表). ここでは最近発売されたGTNテープ剤ミニトロテープ(R)(日清製粉)について, その薬物動態, 薬理作用, 臨床効果, 副作用などを概説し, 併せて他のテープ製剤との類似点と差異について比較検討する.
Practice基礎医学・関連科学
Keywords

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