Japanese | |
---|---|
Title | 一酸化窒素測定装置 |
Subtitle | 機器紹介 |
Authors | 石元純 |
Authors(kana) | |
Organization | 旭川医科大学生理学第1講座 |
Journal | 循環制御 |
Volume | 16 |
Number | 1 |
Page | 118-123 |
Year/Month | 1995/ |
Article | 報告 |
Publisher | 日本循環制御医学会 |
Abstract | 一酸化窒素(NO)の測定機器は化学発光方式のものが最も精度が高く, 再現性や安定性に関しても優れているので, 本稿では主として化学発光型の測定装置についてその原理と実用的な側面について記述する. 「NOの化学」NOの測定に関しては, その物理化学的性質を知っておくことが重要である. NOは分子量30.01, 融点-163.6℃, 沸点-151.7℃, 常温常圧では, 無色のガスとして存在する. 参考までに, 二酸化窒素(NO2)は融点-11.2℃, 沸点+21.2℃, 高めの室温では刺激臭の強い茶色のガスであり, 液相ではN2O4との間に温度依存性の平衡を示す. NOは水にも比較的良く溶け, その溶解度は酸素よりも大きく, 二酸化炭素よりも小さい. 今, 100%のNOを1気圧25.15℃において水に溶かすと1.95mMの溶液になる. また, 100mMのリン酸緩衝液では1.8mM, 100mMの食塩水では1.62mMになると報告されている1). この値は筆者も追試したが, 正確であり, リン酸緩衝液をもちいて同一のNO溶液をつくることができた2). |
Practice | 基礎医学・関連科学 |
Keywords |