Japanese
Title異型狭心症における凝固線溶系の日内変動
Subtitle特集 第4回循環器セラピューティック・フォーラム
Authors小川久雄
Authors(kana)
Organization熊本大学循環器内科
Journal循環制御
Volume16
Number2
Page155-157
Year/Month1995/
Article報告
Publisher日本循環制御医学会
Abstract心筋虚血は, 一般に午前に生じやすく午後には生じにくい日内変動が認められるが, 冠動脈攣縮により生じる異型狭心症の発作においては, その日内変動が顕著に現われる. すなわち, 深夜から早朝にかけてピークを有する著明な日内変動が生じる1)(図1). また, その発症が冠動脈血栓により生じることが明らかにされている急性心筋梗塞や不安定狭心症の発症に, 冠動脈攣縮が関与するものがあることが知られている1). 血栓形成には, 血液凝固系の亢進および線溶系の低下が重要な要素と考えられる. 著者らは, 異型狭心症患者の凝固線溶系の日内変動について検討した. 「血液凝固系よりの検討」血液凝固系よりの検討では, thrombinによるfibrinogenの分解産物であるfibrinopeptide A(FPA)を用いて研究を行ってきた. FPAは生体内thrombin生成のもっとも鋭敏な指標であり, 既に急性心筋梗塞でその上昇が確認され2), 続いて不安定狭心症についても上昇していることが証明されてきた3).
Practice基礎医学・関連科学
Keywords

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