Japanese | |
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Title | ショックとNO |
Subtitle | 総説 |
Authors | 太田善博, 劔物修 |
Authors(kana) | |
Organization | 北海道大学医学部麻酔学講座 |
Journal | 循環制御 |
Volume | 16 |
Number | 2 |
Page | 187-195 |
Year/Month | 1995/ |
Article | 報告 |
Publisher | 日本循環制御医学会 |
Abstract | 「はじめに」生体における一酸化窒素(NO)は, 主要な情報伝達物質の一つとして広範囲にわたる生理機能の発現・維持に関与している. また, 様々な疾患の発症および進展に重要な役割を演じていることが明らかになってきた1). 敗血症性ショックや出血性ショックを含め, 種々のショックの病態生理を理解し, それに基づく治療の上でも, NOの生成および作用のメカニズムを解明することが重要となってきた. 本稿ではショックとNOの関わりについて最近の知見をまとめてみた. 「NO発見の歴史」1981年, Tannenbaumらにより, それまで細菌によってのみ産生可能とされてきた窒素酸化物が哺乳類の代謝経路の生成物であること, その産生量が炎症により増加することが明らかにされた2). 1985年, StuehrとMarlettaは, 免疫刺激に反応してマクロファージが大量の亜硝酸塩および硝酸塩を産生することを発見した3). その後, 亜硝酸塩や硝酸塩は, 特殊な酸素(NO合成酵素)によって, L-アルギニンからL-シトルリンを副産物として生成されることが明らかになった4). |
Practice | 基礎医学・関連科学 |
Keywords |