Japanese
Title埋め込み型補助人工心臓(Novacor)の現況
Subtitle機器紹介
Authors八田光弘, 小柳仁
Authors(kana)
Organization東京女子医科大学日本心臓血圧研究所循環器外科
Journal循環制御
Volume16
Number2
Page261-264
Year/Month1995/
Article報告
Publisher日本循環制御医学会
AbstractNovacor型人工心臓は心臓移植へのブリッジ及び慢性使用を目的として臨床応用され, 既に欧米では250例に植え込まれている. その内137例(60%)に移植手術が施行され, 移植症例のうち125例(91%)が退院可能であり, 116例が現在も生存中である. これらの優れた臨床成績から, Novacorの心臓移植へのブリッジとしての有用性が報告されているばかりでなく1)〜5), 心臓移植適応外の患者に対する慢性使用も現在までに2例に行われている. 1. 基本的な構造と機能 Novocor型左室補助人工心臓は1)血液ポンプ, 2)人工血管, 3)人工弁ユニット, 4)コネクターアダプター, 5)小型コントローラー, 6)メインバッテリーパック, から構成されている(図1). 患者体内に埋め込まれる血液ポンプは電気的エネルギーを機械的エネルギーに変換する電磁ソレノイドと血液が流入するポリウレタン製のポンプサックから構成され完全に密閉されている(図2). 人工血管はWoven Dacron繊維で作成されておりポリプロピレン製の補強チューブと人工弁ユニットに接続するためのネジ式コネクターにより固定される.
Practice基礎医学・関連科学
Keywords

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