| Japanese | |
|---|---|
| Title | 脳と循環 |
| Subtitle | 巻頭言 |
| Authors | 森健次郎 |
| Authors(kana) | |
| Organization | 京都大学医学部麻酔学 |
| Journal | 循環制御 |
| Volume | 16 |
| Number | 3 |
| Page | 281-282 |
| Year/Month | 1995/ |
| Article | 報告 |
| Publisher | 日本循環制御医学会 |
| Abstract | 男女の精神的な愛をプラトニックラブと表現することをわれわれは中学か高校の頃に知った. プラトンは人の「魂ないし生命」を理性, 情念, 欲望に三分した. 理性(reason)はプラトンでは最も大切なもので, いわゆるプラトン的な永遠の魂, 即ち純粋理性である. これは神の再現であり, 従って完璧でなければならない. 完璧なものはその中心からすべての点が等距離, 即ち球形であり, 球形の容器として, 頭蓋内に存在すべきであると考えた. 情念(情態, passion, affection, Erregung)は人の揺れ動く心である. 心の揺れに従ってわれわれの脈拍が変動することから, それが心臓にあると考えたと理解される. 彼は情念の高ぶりを冷却する装置としての機能を肺に与えている. また理性が情念でみだされないよう, それらはお互いに頚部の狭窄によって隔てられていると想定した. 欲望は, 空腹感や性欲であり, 今日いう植物神経系の働きもふくまれる. |
| Practice | 基礎医学・関連科学 |
| Keywords | |