Japanese | |
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Title | 脳代謝・血流 |
Subtitle | 特集 シンポジウム1「脳と循環」 司会のまとめ |
Authors | 新宮興 |
Authors(kana) | |
Organization | 関西医科大学麻酔科学 |
Journal | 循環制御 |
Volume | 16 |
Number | 3 |
Page | 283-284 |
Year/Month | 1995/ |
Article | 報告 |
Publisher | 日本循環制御医学会 |
Abstract | 脳は生体内の最重要臓器であり, 循環を制御すると同時にその機能は循環に依存している. 脳血流調節機構の重要点は脳代謝による酸素需要にみあうだけの脳血流・酸素供給を維持する機構が発達していることである. 脳代謝・血流共役(CMRCBF coupling)と呼ばれる. 代謝と血流の共役はいずれの臓器・組織においても重要な機能維持機構であるが, 脳において最も機能していると考えられる. 各臓器独自の代謝・血流共役を修飾する因子に交感神経支配がある. 脳血管にも交感神経支配は存在するが, その影響は他臓器に比して小さいものである. 例えば, 出血性ショック時に全身反応として交感神経活動が増加した場合には, 交感神経支配が強い他臓器の血管は収縮するのに対し, 脳血管の収縮は小さい. その結果心拍出量中の脳血流が占める比率は相対的に大きくなる. すなわち血流はより脳へ分布して他臓器を犠牲にしても脳血流が維持される機構が作動することになる. |
Practice | 基礎医学・関連科学 |
Keywords |