Japanese
Title脳循環からみた脳外科手術の麻酔
Subtitle特集 シンポジウム1「脳と循環」
Authors安部和夫
Authors(kana)
Organizationマサチューセッツ総合病院麻酔科
Journal循環制御
Volume16
Number3
Page285-290
Year/Month1995/
Article報告
Publisher日本循環制御医学会
Abstract脳動脈瘤, 脳動静脈奇形(以下AVM)をはじめとして頭蓋内手術の麻酔を行う場合脳循環について配慮する必要がある. 麻酔の目標としては健忘, 無痛, 不動, 頭蓋内圧, 脳血流の適切なコントロール, およびrelax brainである. 脳には全体で1分間750mlの血流がみられ, 体重の2−3%の重量の臓器に総心拍出量の15%の血流供給があることになる. 代謝面でも脳は安静時の全身酸素消費量の20%を消費している. このような大きなエネルギー需要にみあう血液灌流が脳循環の特徴のひとつである. これに加えて脳循環系には機能的にいくつかの特徴がある. 脳外科手術の麻酔を考える場合まずこれらのことについて概観したい. 「脳血流調節機構の特異性」(1)自動調節能 脳血流量は脳灌流圧を脳血管抵抗で割った値と等しい. 脳血流量は報告者により多少の差はあるが正常脳で平均50ml/100g脳組織/分で, 動脈血二酸化炭素分圧, 酸素分圧, 血圧によって影響される.
Practice基礎医学・関連科学
Keywords

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