Japanese | |
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Title | 脳梗塞の成因としての脳循環障害 |
Subtitle | 特集 シンポジウム1「脳と循環」 |
Authors | 佐渡島省三 |
Authors(kana) | |
Organization | 九州大学第2内科 |
Journal | 循環制御 |
Volume | 16 |
Number | 3 |
Page | 297-300 |
Year/Month | 1995/ |
Article | 報告 |
Publisher | 日本循環制御医学会 |
Abstract | 高血圧が脳血管障害の最大の危険因子であることは周知である. 近年の脳出血や脳梗塞による死亡数の減少は, 効果的な降圧治療に負う所が極めて大きく, 致死的な大出血をみることは稀となっている. 一方脳梗塞は, 直接的には動脈硬化を基盤として, 狭窄部位に血栓が形成されることによるものが多く, むしろ最近では加齢や血液成分の変化, 高脂血症などとの相関が注目されている. 脳動脈硬化と脳循環代謝との関係はいまだ十分に解明されているとはいえないようである. また, 脳動脈硬化でも, 粥状硬化, 高血圧性動脈硬化, さらに細小動脈硬化の間には, 危険因子, 成立機序, 脳梗塞のパターンなどに大きな相違がある. 本稿では, (1)我が国における脳動脈硬化および危険因子の時代的変遷, (2)脳動脈硬化あるいは脳梗塞を持つ患者における脳循環代謝について, 我々の成績を示したい. 「脳動脈硬化の時代的推移」脳梗塞は全体に軽症化し, 直接の死亡率としては, 10〜20%である. |
Practice | 基礎医学・関連科学 |
Keywords |