Abstract | 近年, 超音波診断装置における技術革新は非常に早いテンポで進んでおり, 画質の向上のみならず心機能の定量化などの機能の向上には目を見張るものがある. 元来, かかる画像診断装置は, 特殊な技術を要さずに検者の負担なくまた検者間の主観に左右されずに客観的な情報が得られるものが理想的であるが, 従来の超音波診断装置で心機能を正確に評価するためには熟練を要しまた検者の負担は多大であった. 最近, 組織と心腔との境界を自動検出する機能に加えリアルタイム壁運動評価が可能である理想的なものに一歩近ずいた超音波診断装置(HP SONOS 2500, ヒューレット・パッカード)(写真1)が登場したので紹介する. 「HP SONOS 2500の特徴」画質:Dynamic Elevation Beamforming(DEB)という超音波ビームの厚さ方向に連続可変焦点化を行う技術が採用されており, 従来の固定焦点であったものに比べ超音波ビームの厚みが極薄となっており画質はより鮮明であり, 近視野である心尖部画像も従来のものより良好である. 横方向にゲイン補正が可能なLateral Gain Control(LGC)機能がある. |