Japanese | |
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Title | イソフルラン麻酔中のドパミン使用は冠スパズムを誘発しやすいか? |
Subtitle | 質疑応答 |
Authors | 野中明彦, 熊澤光生 |
Authors(kana) | |
Organization | 山梨医科大学麻酔科学教室 |
Journal | 循環制御 |
Volume | 16 |
Number | 3 |
Page | 419-420 |
Year/Month | 1995/ |
Article | 報告 |
Publisher | 日本循環制御医学会 |
Abstract | 冠動脈スパズムは心筋表層の太い冠動脈の攣縮によって支配領域の一過性の心筋虚血を来す病態である. 著者らは以前周術期の冠動脈スパズムについて自験例も含め文献的に誘発因子などについて検討し, 導入・覚醒時の自律神経系のアンバランス, 過換気やアルカローシス, カルシウム剤投与, 低血圧とカテコラミン投与, 浅麻酔と高位硬膜外麻酔による交感神経の遮断などが誘発因子となる可能性が高いと報告した1). 質問に対し, まずドパミンが冠スパズムの誘発因子になるか否かを検討し, 次いでイソフルランと冠血管の収縮・弛緩との関連について論ずる. 冠スパズムは病理学的に健常な冠血管には起こらず, アテローム硬化のある血管に起こるとされ, 自律神経系の関与が大きいことはよく知られている2). 冠動脈には交感神経も副交感神経もともに分布していて, α受容体刺激で冠動脈の攣縮が誘発される2). また交感神経が急激に刺激されるとα受容体の作用が強く出現するとも言われている. |
Practice | 基礎医学・関連科学 |
Keywords |