Japanese
Title吸入麻酔薬の血管平滑筋へ及ぼす影響―細胞内Ca2+濃度の変動―
Subtitle特集 第16回日本循環制御医学会総会 若手研究者によるシンポジウム「麻酔と循環」
Authors土田英昭, 南波仁, 関純彦, 田中悟, 並木昭義
Authors(kana)
Organization札幌医科大学医学部麻酔学講座
Journal循環制御
Volume16
Number4
Page475-484
Year/Month1995/
Article報告
Publisher日本循環制御医学会
Abstract「はじめに」吸入麻酔薬は交感神経, 血管内皮細胞, 細胞表面のカルシウムやポタシウムチャネルなど, 種々の経路を通じて血管平滑筋の収縮, 弛緩に影響を及ぼす. 一般的に吸入麻酔薬はin vivoで血管拡張性に働くが, in vitroでは逆に血管収縮を起こすこともある. 更には血管内皮細胞の存在のいかんにより, 吸入麻酔薬の働きが若干異なることが知られている. われわれは吸入麻酔薬の血管平滑筋に対する直接作用を, in vitroにおいて細胞内Ca2+濃度([Ca2+]i)の変動を通じて研究しているので, その研究の一端を報告する. 「細胞内Ca濃度測定法」われわれは材料にラット大動脈らせん状切片を用いている. 内皮細胞は通常除去しているが, 一部の実験では残したままで実験を行っている. この標本に細胞内Ca指示薬であるfura-2を負荷し, 図1に示したように日本分光社製CAF-100を用いて[Ca2+]iと張力を同時に測定, 記録した. 恒温槽内には95%酸素, 5%二酸化炭素を通気しており, 吸入麻酔薬の投与もここを通して行った. 吸入麻酔薬の濃度はガス層における濃度で表示しており, 栄養液中の吸入麻酔薬濃度は別にガス・クロマトグラフィーで測定した.
Practice基礎医学・関連科学
Keywords

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