Japanese
Title吸入麻酔薬の容量血管系に及ぼす影響について―平均循環充満圧による検討―
Subtitle特集 第16回日本循環制御医学会総会 若手研究者によるシンポジウム「麻酔と循環」
Authors木下隆, 重見研司, 智原栄一, 山下智充, 安藤典臣, 林和子, 田中義文
Authors(kana)
Organization京都府立医科大学麻酔学教室
Journal循環制御
Volume16
Number4
Page496-501
Year/Month1995/
Article報告
Publisher日本循環制御医学会
Abstract「緒言」われわれは, 全身麻酔薬が容量血管系に与える影響を調べるために, 二つの実験を行った. 一つは, 3種類(ハロタン, イソフルラン, セボフルラン)の全身麻酔薬が容量血管系に及ぼす影響をみた実験である. もう一つは, 3種類の濃度(0.5MAC, 1.0MAC, 1.5MAC)のイソフルラン麻酔が容量血管系に及ぼす影響をみた実験である. この「特集」において, まず容量血管系とくに平均循環充満圧の基本的な考え方を説明する. そして, われわれの実験結果をもとに, 全身麻酔薬が容量血管系に与える影響を考えてみたい. 「平均循環充満圧の意義」Guytonは平均循環充満圧mean circulatory filling pressure(以下MCFP)を「脈管内の圧力がすべての場所で等しくなるように循環血液量を分配したときの内圧」と定義した1). MCFPは心機能の影響を受けることなく, 容量血管全体の性質を表すことができる. MCFPと中心静脈圧central venous pressure(以下CVP)との差はpressure gradient for venous return(以下PGVR)と呼ばれる.
Practice基礎医学・関連科学
Keywords

【全文PDF】