Japanese
Title低酸素血症と循環制御
Subtitle総説
Authors外須美夫
Authors(kana)
Organization九州大学医学部附属病院麻酔科蘇生科
Journal循環制御
Volume16
Number4
Page502-508
Year/Month1995/
Article報告
Publisher日本循環制御医学会
Abstract「はじめに」低酸素血症とは血液中の酸素量が低下した状態を意味するが, 一般的には, 動脈血酸素分圧が低下した状態を低酸素血症という. 動脈血酸素分圧が低下する原因には, 吸入ガスの酸素分圧の低下, 低換気, シャント効果の発生があげられる. 動脈血酸素分圧の低下すなわち低酸素血症は生体にとって危機的な状況であり, 生体は種々の調節系を動員してこの状況を回避あるいは改善しようとする. その第一は, 呼吸系の変化であり, 低酸素性肺血管収縮や換気量の増加などが生じる. また, 低酸素血症により生じる臓器への酸素供給不足に対する防御反応として, 複雑な循環制御機構の変化が生じる. 循環変化の中心は, 心拍出量の増加と心臓や脳といった重要臓器への血流再分布である. 本稿では, 低酸素血症によって生じる, 神経性, 体液性, 局所性の循環制御機構の応答について述べる. 「化学受容器による低酸素血症の感知」1)末梢性化学受容器はどのように低酸素血症を感知するか 生体で低酸素血症を感知するのは化学受容器である.
Practice基礎医学・関連科学
Keywords

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