Japanese
Title司会のことば
Subtitle特集 第5回セラピューティック・フォーラム シンポジウム『心不全の治療』
Authors谷口興一
Authors(kana)
Organization群馬県立循環器病センター
Journal循環制御
Volume17
Number2
Page151-151
Year/Month1996/
Article報告
Publisher日本循環制御医学会
Abstract今日は「心不全の治療」というテーマでシンポジウムを行いたいと思います. 3人の先生にシンポジストをお願いしましたが, まず帝京大学の佐藤先生には「ジギタリスと利尿薬」, その次に京都大学の久萬田先生には「血管拡張薬」を, それから「カテコールアミン, PDE阻害薬などの新しい抗心不全薬」については群馬県立循環器病センターの大島先生に話をしていただくことになっております. ご承知のように, 心不全の治療は, 最近目ざましい進歩がございます. 歴史をみますと, 心不全の治療に最初に出てくるのはジギタリスの研究家として有名なWilliam Witheringであります. 1775年頃, バーミンガムのある古い家の老婆が, 家伝の秘薬といって薬草を20種類ぐらい混ぜて浮腫の治療をしていた. その話をWitheringが聞きまして, その秘薬を調べたところ, その主体はジギタリスであったといいます. そこでジギタリスの草木を採取に行って, いろいろと研究したのであります. 彼の友人に科学者がいて, 用法と用量を適正に決め, 科学的にまとめなければならないという助言を受けたといわれています.
Practice基礎医学・関連科学
Keywords

【全文PDF】