Japanese | |
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Title | ジギタリスと利尿薬 |
Subtitle | 特集 第5回セラピューティック・フォーラム シンポジウム『心不全の治療』 |
Authors | 佐藤友英 |
Authors(kana) | |
Organization | 帝京大学医学部第2内科 |
Journal | 循環制御 |
Volume | 17 |
Number | 2 |
Page | 159-164 |
Year/Month | 1996/ |
Article | 報告 |
Publisher | 日本循環制御医学会 |
Abstract | 「はじめに」無症候性の左室機能低下例に対しては, 虚血性心疾患を基礎疾患とすることが多いため喫煙や肥満を是正し, 高脂血症や高血圧に対する治療を行い, 心不全症状の出現を予防するためにACE阻害薬の投与を試みる. 症候性になった場合には, 運動制限や食塩制限を開始し, NYHA II度の後半から病態に応じて, 例えばうっ血(水分の貯留)が明らかな場合には, ループ利尿薬を, 頻拍型心房細動を合併する場合には, ジギタリスを投与する. しかし, 慢性心不全の薬物療法としては, 通常これらに血管拡張薬, 特にACE阻害薬の3者を併用することが臨床上多い. 本稿では, 著者に与えられたテーマが慢性心不全に対するジギタリスと利尿薬であるので, これらに関する最近の進歩や問題点について述べることとする. 「ジギタリス」(1)新しい作用機序(“神経ホルモン調節薬”としてのジギタリス) 従来, ジギタリスは陽性変力作用と主として迷走神経緊張の亢進による徐脈化作用によって心不全を改善するものと考えられている. |
Practice | 基礎医学・関連科学 |
Keywords |