Japanese | |
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Title | カリウムチャネルブロッカーとオープナー |
Subtitle | 総説 |
Authors | 柳澤輝行 |
Authors(kana) | |
Organization | 東北大学医学部薬理学第2教室 |
Journal | 循環制御 |
Volume | 17 |
Number | 2 |
Page | 180-188 |
Year/Month | 1996/ |
Article | 報告 |
Publisher | 日本循環制御医学会 |
Abstract | 「はじめに」イオンチャネルの研究において, 興奮や細胞内情報伝達系に直接的に係わる内向き電流を運ぶナトリウム(Na)やカルシウム(Ca)チャネルに比べカリウム(K)チャネルは遅れていた. しかし, 特異的なKチャネルブロッカー(KCB)や新しいタイプの治療薬の抗不整脈薬(Class III)とKチャネルオープナー(開口薬, KCO)の登場, そして研究技術の進歩により, Kチャネルの構造と機能そしてその調節に関する研究が一気に発達してきた. Kチャネルの分類を表1に掲げる1,2). 最近次々に明らかになってきている分子構造に基づく分類も可能3)であるが, ここでは, 電気生理・薬理学的に支持されているものを掲げた. 本総説の主題であるKCBとKCOが作用するチャネルの概観も得られるようにしてある. Class III抗不整脈薬や経口糖尿病治療薬を除けば, 一般的にKCBは痙攣を引き起こしたり, サソリ毒やヘビ毒の成分となっていて, 治療への応用は難しそうである. |
Practice | 基礎医学・関連科学 |
Keywords |