Japanese | |
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Title | 未熟児及び新生児における術中の循環管理についてご教示下さい. |
Subtitle | 質疑応答 |
Authors | 北村征治, 高田幸治 |
Authors(kana) | |
Organization | 大阪府立母子保健総合医療センター麻酔科 |
Journal | 循環制御 |
Volume | 17 |
Number | 2 |
Page | 295-297 |
Year/Month | 1996/ |
Article | 報告 |
Publisher | 日本循環制御医学会 |
Abstract | 「未熟児・新生児の循環系の特徴」心機能と末梢血管抵抗について 新生児は代謝率が高く体重当たりの心拍出量は成人の2〜3倍である. しかし, 心筋のコンプライアンスは低いために拡張期容積は変化が少なく, 需要が増加したときにも一回拍出量の増加には限度があり, 心拍数を上昇させることにより心拍出量を増加させている. 心臓の自律神経支配は未熟で, 特に交感神経線維が少ない1). このため低酸素の際にも心拍数の増加が見られずに, 突然徐脈から心停止に至る. 血管の豊富な内臓への血流の割合が大きいため体血管抵抗は低く, 容量血管の収縮も悪いので血圧は低い. したがって循環血液量の低下は血圧の低下となって反映される. 循環血液量の25%の出血で血圧は50%低下する. 動脈圧は成熟児で60/35mmHg, 未熟児で45/25mmHgであるが, 娩出時に臍帯結紮が遅れると母体血の送り込みが増加し, 血圧は10〜15mmHg上昇する. 低酸素状態では末梢血管は収縮する(成人では拡張). |
Practice | 基礎医学・関連科学 |
Keywords |