Japanese | |
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Title | 司会のことば |
Subtitle | 特集 シンポジウム(I) 『虚血性心疾患の治療と予後』 |
Authors | 谷口興一 |
Authors(kana) | |
Organization | 群馬県立循環器病センター |
Journal | 循環制御 |
Volume | 17 |
Number | 3 |
Page | 313-313 |
Year/Month | 1996/ |
Article | 報告 |
Publisher | 日本循環制御医学会 |
Abstract | わが国における心疾患の死亡率は経年的に増加し, 遂に脳血管疾患を凌駕して, 悪性腫瘍に次ぐ第2位をしめるようになった. 一方, 心疾患の種類をみると, かつては心疾患の主流を占めていた弁膜症が激減し, それに代わって虚血性心疾患が著しく増加している. しかしながら, その死亡率は必ずしも増加する傾向を示さず, 頭打ちの状態である. その理由は, 虚血性心疾患に対する考え方や診断と治療の体系に大きな変革が生じたことによる, と考えられる. 20世紀の後半に入ると, 虚血性心疾患の診断と治療は画期的な進歩を遂げ, 新しい概念の確立, 新しい機器の開発, 新しい手技の創始, 新しい治療法の発明など, 刮目に値する成果が招来された. その結果, 虚血性心疾患の生命予後は著しく改善されている. 欧米においては, 冠動脈形成術(PTCA)および冠動脈バイパス手術(CABG)などの虚血性心疾患に対する治療法が普及し, 多施設による充分な経験と検討によって広くコンセンサスが得られ, ほぼ同一の適応基準に基づいて行われ, 施設間における治療法や治療成績の較差はほとんど認められない. |
Practice | 基礎医学・関連科学 |
Keywords |