Japanese
Title心筋梗塞症の急性期治療と予後
Subtitle特集 シンポジウム(I) 『虚血性心疾患の治療と予後』
Authors青木英彦, 水沼吉美, 鈴木智之, 深見健一, 中居賢司, 平盛勝彦
Authors(kana)
Organization岩手医科大学第2内科
Journal循環制御
Volume17
Number3
Page316-321
Year/Month1996/
Article報告
Publisher日本循環制御医学会
Abstract「はじめに」急性心筋梗塞症は, 発症直後に急死することが臨床上の最大の問題である疾患である. 心筋梗塞症の死亡例の多くが病院到着前の急死例であり, 初期治療を受ける前に命を落としているものが圧倒的に多いという現状が目前にある. 本症の治療上の最大の標的は院外での急死例への挑戦でなければならない. 今は, その具体的な救命策を真剣に追求すべき時である. 「心筋梗塞症の超急性期治療」急性心筋梗塞症の致死率は35−50%と高く, その死亡の60%程度は発症後1時間以内に集中する. 岩手医大高次救急センターに搬送されてきたCPA(cardiopulmonary arrest)1302例のうち, 内因性CPAが830例(64%)あり, そのなかで心疾患によるものが521例(63%)を占めていた(図1). その心臓性CPA521例をみると, 急性心筋梗塞症と確診された例は87例で, 既往歴や発症時症状から急性心筋梗塞症が強く疑われた例が189例, 合わせて276例が急性心筋梗塞症によるものと考えられた.
Practice基礎医学・関連科学
Keywords

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