Abstract | 私は1995年7月より二年間の予定で, 神戸大学医学部第1内科(横山光宏教授)から米国ロサンジェルス(LA)市のグッドサマリタン病院(GSH)心臓研究所において循環器病学研究に従事する機会を得た. 私の経験は同研究所を中心とした限られた範囲で得たものだが, 日本と比較しつつ, それらを紹介してみたい. GSHは南カリフォルニア大学(USC)医学部の主要関連病院で, LAのダウンタウンのすぐ西, ドジャースタジアムの南西2kmに位置する. LA国際空港から約30分と交通の便が良いこともあり日本を含む外国からも患者が訪れる. 心臓研究所は臨床部門と研究部門からなり, 臨床部門はCardiologyとCardiac Surgeryに分れる. Cardiologyでは毎年, 心血管造影が6000例, PTCA, stentなどのカテーテルインターベンションが2000例, カテーテルアブレーションが250例ぐらい行われる. Cardiac Surgeryは, 高名なDr. Jerome H. Kayが設立したKay Medical Groupが中心となり, 心臓移植以外の開胸心手術を毎年1000例ぐらい行う. |