Japanese | |
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Title | 選択的抗トロンビン剤アルガトロバン(argatroban) |
Subtitle | 薬剤紹介 |
Authors | 岡本一真*, 谷口興一** |
Authors(kana) | |
Organization | *群馬県立循環器病センター神経内科, **群馬県立循環器病センター |
Journal | 循環制御 |
Volume | 17 |
Number | 3 |
Page | 438-443 |
Year/Month | 1996/ |
Article | 報告 |
Publisher | 日本循環制御医学会 |
Abstract | 「はじめに」神戸大学の岡本彰祐名誉教授と三菱化学は, トロンビンがフィブリノーゲンのアルギニン−グリシン結合を切断することに着目し, アルギニンのカルボキシル基とアミノ基の置換基を変えることにより, 強力かつ選択的な抗トロンビン剤開発の研究を開始し, 1978年にアルガトロバン(argatroban)の合成に成功した1〜3). 本剤はアルギニン骨格, ピペリジン骨格, キノリン骨格を持つ分子量約527の化合物である(図1). 1990年1月, 慢性動脈閉塞症(バージャー病・閉塞性動脈硬化症)に関し製造が承認され, 6月に東京田辺製薬(ノバスタン注)より発売された. 1996年4月, 脳血栓症急性期*1およびアンチトロンビンIII(AT III)低下状態における血液体外循環*2についての効能が追加された. *1:発症後48時間以内の脳血栓症急性期(ラクネを除く) *2:AT IIIが70%以下で, 通常ヘパリンで体外循環路内凝血(平等)が改善しないと判断された症例(血液透析)に限定されている. |
Practice | 基礎医学・関連科学 |
Keywords |