Japanese
Title循環器病薬におけるP糖タンパク質の役割についてご教示下さい.
Subtitle質疑応答
Authors谷川原祐介
Authors(kana)
Organization神戸大学医学部附属病院薬剤部
Journal循環制御
Volume17
Number3
Page444-445
Year/Month1996/
Article報告
Publisher日本循環制御医学会
AbstractP糖蛋白質とは, 分子量170,000, 1280個のアミノ酸残基からなる膜蛋白質であり, ATP加水分解のエネルギーを利用して細胞内の薬物を細胞外へ排出するポンプとしての機能を有します. P糖蛋白質をコードするヒト遺伝子はMDR1と呼ばれ, 遺伝子から推定される蛋白質分子構造は2ヶ所のATP結合部位と12回の膜貫通部位を有すると考えられています. P糖蛋白質は当初, 抗癌剤に対する多剤耐性を獲得した癌細胞において過剰に発現していることが発見され, 臨床での薬剤耐性に深く関与するとされています. また, ベラパミルやキニジンによりP糖蛋白質を阻害すると癌細胞は耐性を消失し薬剤感受性を回復します. その後の研究により, P糖蛋白質は癌細胞のみならず, 特定の正常細胞, すなわち副腎皮質表面, 腎臓の近位尿細管刷子縁膜, 肝臓の胆管側膜, 小腸の刷子縁膜, 血液脳関門, 妊娠時の子宮および胎盤等にも存在することが明らかになりました.
Practice基礎医学・関連科学
Keywords

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