Japanese | |
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Title | 脊髄麻酔 |
Subtitle | 特集 シンポジウム(II)「麻酔時の循環制御―私ならこうする―」 |
Authors | 土肥修司 |
Authors(kana) | |
Organization | 岐阜大学医学部麻酔・蘇生学 |
Journal | 循環制御 |
Volume | 17 |
Number | 4 |
Page | 495-498 |
Year/Month | 1996/ |
Article | 報告 |
Publisher | 日本循環制御医学会 |
Abstract | 「緒言」脊髄麻酔は局所麻酔薬を脊髄クモ膜下腔に投与し, 脊髄神経の伝導を可逆的に遮断するものである. 使用する局所麻酔薬は少量であるが, 神経遮断の発現とその遮断が強力なため, 急激な循環変動, 血圧の低下, 徐脈, 希には心停止をきたす. 麻酔手技が簡単であるため, しばしば麻酔専門医でない医師によって適切なモニターのない状態で施行されているため, 一旦循環不全が生じると致命的な結果を招来する. ヒトの脊髄麻酔でみられる循環系の変化は, 脊髄クモ膜下腔に投与された局所麻酔薬が, 脊髄レベルで感覚神経と運動神経を遮断するとともに, 血管のトーヌスを調節している交感神経節前線維を遮断することによる. しかも, 交感神経節前線維の遮断は, 感覚・運動神経線維の遮断に比べて, 早く起き, 且つその遮断範囲も感覚神経線維が遮断される2〜3分節上まで及ぶため, 脊髄麻酔による循環変動は, 麻酔レベルが広がり交感神経遮断が広範囲になると著明となる1). |
Practice | 基礎医学・関連科学 |
Keywords |