Japanese | |
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Title | プロポフォール麻酔 |
Subtitle | 特集 シンポジウム(II)「麻酔時の循環制御―私ならこうする―」 |
Authors | 新宮興, 奥田平治, 津嶋宏一, 松本英夫, 村尾浩平 |
Authors(kana) | |
Organization | 関西医科大学麻酔科学 |
Journal | 循環制御 |
Volume | 17 |
Number | 4 |
Page | 504-506 |
Year/Month | 1996/ |
Article | 報告 |
Publisher | 日本循環制御医学会 |
Abstract | 本稿では, 昨年12月に日本で市販されたプロポフォールを用いた麻酔における循環系問題への対処法に関して概説する. プロポフォールは日本における臨床経験が少なく, 基本的な使用法について今後経験を積む必要がある. さらに, 今後プロポフォール投与法として, target controlled infusion(TCI)が話題として挙がってくると思われるので, その概念についても述べる. 最後に, 今後の課題として未だ解決していない問題の一つに術中モニタリングがある. それについても私見を少し述べさせて頂く. 「プロポフォールの循環系への作用」プロポフォールの循環系への作用としては, 低血圧と徐脈が問題となっている1). 低血圧をもたらす機構としては, 血管拡張と心拍出量の減少が可能性として挙げられる. 血管拡張に関しては, 直接の血管平滑筋への拡張作用と緊張性に血管収縮をもたらしている機構の抑制があり得る. 摘出血管へのプロポフォールを適用して, 直接の血管拡張作用を検討した研究がこれまでに幾つか報告されている. |
Practice | 基礎医学・関連科学 |
Keywords |